【Bion】暗号資産でキャッシュバックされるTON初のショッピングアプリ / 1000以上の加盟店があり、30か国以上で利用 / BIONポイントプログラム実施中 / @bion_app
Telegram Mini Appで利用でき最大40%がキャッシュバックされます。
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「Bion」についてリサーチしました。
🔵Bionとは?
💰独自トークン$BION
💬分散型コマースの実現を目指す
🔵Bionとは?
「Bion」は、暗号資産で支払いでき、暗号資産でキャッシュバックされるweb3ショッピングアプリです。すでに1000以上の加盟店があり、30か国以上で利用されています。
2023年8月にAndoroidアプリとしてリリースされ、2024年6月にTelegramのMini Appとしてもリリースされ、現在はTelegramをメインとして打ち出しています。その証拠に、TON Venturesからの出資も受けており、TONブロックチェーン上の最初のショッピングアプリとなりました。
利用イメージは最初に載せた動画が最もわかりやすいですが、一部抜粋して画像でも説明します。Telegram Mini Appとして登録すると、以下のようにブランドを選択できる通常のECサイトのような画面が表示されます。最大キャッシュバック率は40%となっています。
キャッシュバックを受けるにはTONウォレットをコネクトする必要があります。
また、友達を紹介するとその友達が受けたキャッシュバックの10%が還元され続ける仕組みとなっています。
基本的にはこのように暗号資産でのキャッシュバックが受けられるショッピングアプリです。
💰独自トークン$BION
2024年8月にBION POINTSが発表され、独自トークンの$BION発行へ向けたインセンティブプログラムがスタートしました。商品の購入だけでなく、ストア内の回遊や友達招待、ウォレットコネクトなどの簡単なタスクのクリアでポイントが貯まります。ポイントは将来的にトークンへと交換できる予定とのことです。
$BIONトークンは総供給量10億トークンで、アロケーションはまだ公開されていません。
ユーティリティはアプリ内での支払いやキャッシュバックに加えて、ステーキングとメンバーシップに利用されるとのことです。これはステーキングする量に応じてショッピングアプリのメンバーシップが決定される仕組みで、具体的には以下のように階層が作られるとのことです。
ブロンズ
ステーキング額: 0 $BION
APR (年): NA
超過キャッシュバック: 0%
即時暗号通貨キャッシュバック: 30日間の待機期間
シルバー
ステーキング額: 1000 $BION
APR (年): 10%
超過キャッシュバック: +10%
即時暗号通貨キャッシュバック: はい
ゴールド
ステーキング額: 5000 $BION
APR (年): 15%
超過キャッシュバック: +15%
即時暗号通貨キャッシュバック: はい
プラチナ
ステーキング額: 10000 $BION
APR (年): 20%
超過キャッシュバック: +25%
即時暗号通貨キャッシュバック: はい
より多くの$BIONをステーキングすることでそもそものステーキング報酬も高くもらいながら、ショッピング時の暗号資産キャッシュバックが即時且つ高い還元率となります。
これはまだ確定ではないと思いますが、このようなステーキングとメンバーシップを組み合わせて、長期且つロックされた保有を促し、支払いやキャッシュバックという実需も組み合わせたトケノミクスを構築しています。
💬分散型コマースの実現を目指す
最後は考察です。
Bion面白いなと感じました。キャッシュバック系のアプリは過去にもありましたが、Telegram Mini Appでいち早くやった点とトークン保有によるメンバーシップモデルは汎用性がありそうでワークしそうです。
そして、より面白いなと感じたのは、Bionは単なる暗号資産支払いとキャッシュバックによるショッピングアプリを目指すのではなく、さらに先にある分散型コマースの世界観を目指しているという点です。
分散型コマースは暗号資産の支払いとキャッシュバックによる資金の透明性と即時取引に加えて、そもそもの商品自体のトレーサビリティの透明性、セキュリティの強化、決済情報の個人管理など、コマースにまつわるエコシステムをすべてブロックチェーン上に載せることを想定しています。
その世界が実現すると例えば以下のようなことが実現するかもしれないと構想を掲げています。
ソーシャルコマースの強化:ライブストリームを視聴していて、ホストのシャツが気に入ったと想像してください。それをクリックすると、そのシャツのデジタルツインを NFT として購入できたことになります。それを仮想世界で着用したり、物理バージョンと引き換えたりできます。ショッピングとソーシャルメディアとゲームが融合したようなものなのです。
高級品の分割所有: 10,000 ドルの腕時計を買う余裕はありませんか? 将来的には、その腕時計の「シェア」をトークンとして購入できるようになるかもしれません。部分的な所有権が得られ、1 日だけ着用する権利も得られるかもしれません。高級品のタイムシェアのようなものです。
AI 搭載の DeFi ショッピング アシスタント:暗号通貨ポートフォリオとショッピング習慣を管理する AI を想像してみてください。AI は「ねえ、あなたはイールド ファーミングで利益を得ましたね。それを使って新しい iPhone を買いませんか?」と尋ねるかもしれません。まるでパーソナル ショッパーとファイナンシャル アドバイザーが 1 つになったようなものです。
評判に基づく分散型クレジット:ブロックチェーンに保存されたショッピング履歴がクレジットスコアになる可能性があります。クレジットカードは必要ありません。取引と返品の履歴によって、すべてのプラットフォームでの信用度が判断されます。
サプライチェーンの革命:すべての製品に「デジタル ツイン」NFT を持たせ、製品のライフサイクル全体を追跡できます。コーヒー豆がどこから来たのか、誰が取り扱ったのか、いつ焙煎されたのかを正確に知ることができ、すべてブロックチェーン上で検証されます。
リアルタイムのトークン経済に基づく動的な価格設定:価格は、需要、供給、さらにはプラットフォームのネイティブ トークンの現在の価値に基づいて変動する可能性があります。これは、あらゆるものに適用される航空券のようなものです。
分散型紛争解決:売り手と意見が合わない場合、あなたのケースは、公平かつ効率的にトークンによってインセンティブが与えられた、分散型陪審員ネットワークによって裁かれる可能性があります。
相互運用可能なロイヤルティ プログラム:あるプラットフォームのポイントは、簡単に別のプラットフォームで交換したり使用したりできます。もちろん、すべてブロックチェーンによって実現されています。
NFT を活用したバーチャル試着: デザイナーの服の NFT を購入し、AR を使用してリアルタイムで自分に似合うかどうかを確認します。気に入りましたか? NFT を物理バージョンと引き換えます。
コミュニティ所有のマーケットプレイス: Amazon がユーザーによって所有されていると想像してみてください。これが DAO ベースの e コマース プラットフォームの約束です。
その最初の一歩目としてキャッシュバックを選択し、Telegramと密に連携を始めたことは非常に価値があることだと思います。一旦の目標はユーザー数1億人とのことなので、今後の発展も楽しみに追いかけていきたいと思います!
以上、「Bion」のリサーチでした!
🔗参考/画像引用先:HP / X / BLOG
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