【Berachain】Proof of Liquidity(PoL)を採用する新興L1ブロックチェーン / Cosmos SDKを用いたBeaconKitを構築しEVM互換性を実現 / $BERA・$BGT・$HONEYの3種類のトークンを利用 / @berachain
流動性が大事だという考えには非常に共感します。
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「Berachain」についてまとめました。
🐻Berachainとは?
🤑変遷と資金調達情報
💧エアドロップとトークンエコノミクス
💬新しい概念がどこまで機能するか
🐻Berachainとは?
「Berachain」は、2025年2月6日にメインネットが公開された、独自コンセンサス「Proof of Liquidity(PoL)」を採用する新しいレイヤー1ブロックチェーンです。
基盤にはCosmos SDKを用いたBeaconKitというモジュラー実行環境が採用されており、EthereumとEVMレベルで完全な互換性を実現しています。さらにCosmos SDK由来のIBC(Inter-Blockchain Communication)プロトコル対応により、Cosmosエコシステムの他ブロックチェーンとの相互運用も可能です。
さて、ではメインの特徴である「Proof of Liquidity(PoL)」について解説していきます。少し概念が難しいかもしれませんが、なるべくわかりやすく解説していきます。
PoLは、Berachainが独自に考案したコンセンサスメカニズムで、「ネットワークの安全性(セキュリティ)と流動性の両立」を図ることを目的としています。
まずは従来のPoSにおける問題点から説明していきます。
ネットワークを守るため巨額の資本がステーク(ロック)されますが、その資本はネットワークの安全性確保以外には活用されず遊休資本となってしまう。
チェーンの安全や成長とDappやユーザーのインセンティブが一致しない。
ネットワークセキュリティのトークンとネットワークトークンが一緒のため市場の流動性が低下する。
大口ホルダーが多くのトークンをステークして、バリデータ運営権を独占しやすい場合がある。
大きく言及されているのはこの辺りです。これまでのPoSでは当然と思われていたことにメスを入れ、PoLを構築している点がBeraChainの最も特徴的な点です。
では、その仕組みを見ていきます。
まず出てくるトークンについて確認します。
$BERA:Berachainのネットワークネイティブトークンで、ガス手数料の支払いやバリデータのステーキングに使用される。
$BGT(Berachain Governance Token):Berachainのガバナンストークンで、PoL報酬およびネットワークの投票権を表す。$BGTは譲渡できず取引できませんが、$BERAに変換することは可能です。尚、この操作は一方向であり$BERAから$BGTへの変換はできません。ユーザーはLP提供によって$BGTを獲得できます。
$HONEY:Berachainネイティブのステーブルコインで、米ドル価値にソフトペッグしています。HONEYは超過担保型の暗号資産担保によって発行される。「Honey Factory」と呼ばれるVaultに所定の担保資産を預け入れることで、新規にHONEYを借り入れる(ミントする)ことができる。
3種類の説明をしましたが、PoLの説明に出てくるのは主に$BERAと$BGTです。まずこの「ガストークンとガバナンス及び報酬トークンの分離」が先ほどのPoSでの課題で言及した「ネットワークセキュリティのトークンとネットワークトークンが一緒のため市場の流動性が低下する」問題を解決します。
流動性が金融環境にとっていかに重要であるかを考えると、セキュリティとトランザクションに同じトークンを使用することは意味がありません。分割されたスターバックスの株を使ってコーヒー 1 杯を購入できないのは、法定通貨の方がアクセスしやすいからです。
少し話が逸れましたがメインの仕組みに入っていきます。
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