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【Aptos】Aptosの成長戦略を探る -高性能チェーンが見据えるWeb2企業との発展-
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【Aptos】Aptosの成長戦略を探る -高性能チェーンが見据えるWeb2企業との発展-

今日の記事はくりぷとくりぷとさんによる寄稿記事です。

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mitsui
Aug 28, 2023
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【Aptos】Aptosの成長戦略を探る -高性能チェーンが見据えるWeb2企業との発展-
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おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。

今日の記事はくりぷとくりぷとさんによる寄稿記事です。

このニュースレターは全て自分の手でリサーチ記事を書いていますが、どうしても自分のアンテナ以外のプロジェクトは網羅できません。今後も全て自分の手で記事を書く予定であることは変わりませんが、たまにご協力いただけた方の記事を掲載する”寄稿記事”を配信していきます。(まずはテストで第一弾です!)

どれも僕自身の目で確認して、これまでの記事と被らない内容で、中身も非常に勉強になるなと思った記事ですので、ご覧いただく方にとっても勉強になるかと思います!そして、読み終わった後に勉強になったと思ったら、寄稿いただいた方のX(Twitter)もご覧いただけると嬉しいです!

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以下、くりぷとくりぷとさんによる寄稿記事です。


Aptosの成長戦略を探る -高性能チェーンが見据えるWeb2企業との発展-

1,はじめに

Aptosは、元MetaのDiem開発チームによって作られたレイヤー1ブロックチェーンです。Aptosの最大の特徴はスケーラビリティの高さと、安全性と柔軟性を兼ね備えた開発環境が整えられている点です。スケーラビリティに関しては、1 秒間に理論上10万〜16万の処理を達成するように設計されています。また、Moveプログラミング言語をサポートしていることで、ブロックチェーンエンジニアにとって柔軟性の高い開発環境を提供しています。今回、この記事では、Aptosで採用されているテクノロジーと成長戦略に注目して詳しく解説します。

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出典:PANews

この記事では、下記の記事を参考に要約しています。より詳しい解説をお求めの方は、下記の記事を読んでください。

PANews

2,Aptos の特徴: テクノロジーと機能

2-1. テクノロジー: 効率的なコンセンサスと並列処理テクノロジーによる高い拡張性

Aptosがスケーラビリティ問題を解決するために採用している主要な2つのテクノロジー「AptosBFT」と「BlockSTM」を解説します。

AptosBFTは、一言で言えば超高速なコンセンサスアルゴリズムです。コンソーシアムチェーンで採用されることの多い「PBFT」と言うコンセンサスアルゴリズムを、さらに進化させたHotStuffがAptosBFTのベースになっています。PBFTは、高いセキュリティを持つ一方で、ノードが増えると指数関数的にスケーリングに支障が出るという課題を抱えていました。HotStuffは、ノード間の通信を徹底的に減らすことで、この課題を解決しています。そして、この仕組みをベースにしてるAptosBFTも、ネットワーク負荷が極端に低く、高いスケーリング性能を持っています。ちなみに、AptosBFTは、ステーキングを必要とするため、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)の亜種であるとも言えます。

また、Aptosは、独自のスマートコントラスト技術を採用しています。BlockSTMはスマートコントラクトのための並列実行エンジンです。トランザクションを順番に処理する必要がある既存のメカニズムとは異なり、BlockSTM は個別のトランザクションを複数のスレッドに分散して並列実行します。これにより、ブロックチェーンの処理速度を大幅に向上させるという仕組みです。

2-2. 言語:Moveを利用して安定かつ柔軟な開発環境を構築

EthereumがWeb3.0ネットワークの主要プレイヤーになるにつれて、"EVM(Ethereum Virtual Machine)の互換性"は非常に重要なテーマとなっています。しかし、EVMとSolidityはセキュリティ面で脆弱であることが知られていて、多くのハッキング事件がそれを証明しています。(監査済みであるにも関わらず起きています)

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出典:PANews

また、スマートコントラクトの一部としてSolidityを使用することは、開発後の変更が難しくなり、これも開発者を悩ませるポイントになっています。このような背景から、よりバグが起こりにくく、柔軟性の高いプログラム言語のニーズが高まっており、そのニーズに応えられるMove言語に注目が集まっています。

Moveは開発、テスト、デプロイのプロセスを高速化し、Solidityよりも安定性が高いとされています。これはMoveがアセットの恣意的な発行と削除を防ぐ機能、コード検証を強化するサポート、そしてメモリ管理の容易さ等を提供しているからです。これらの機能により、Moveは開発者にとって信頼性が高く、柔軟な開発環境を提供することができます。

2-3. エコシステム:アプトス財団の支援

Aptosは、2022年10月のローンチ以来、着実に成長を続けています。現在では400万以上のウォレットが作成され、日々50000から100000の新規ウォレットが生まれています。1日の平均取引件数は約50万件で、様々な分野のプロジェクトが立ち上がっています。
特にゲーム分野で注目を集めているプロジェクトがあり、NPIXELのWeb3ゲームプラットフォーム「METAPIXEL」や『グランサーガ アンリミテッド』がAptosで人気を集めています。

とは言え、他の主要なブロックチェーンと比べてAptosまだ小さな存在です。Aptos財団はこの状況を認識しており、ハッカソンなどの資金提供プログラムに取り組んでいます。先日、50以上のプロジェクトに350万ドルを授与するフェーズ1助成プログラムを終え、アーティスト助成プログラムとAptos及びGoogle Cloud Acceleratorプログラムを含むフェーズ2の助成プログラムを開始しました。

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出典:PANews

2-4. トークンエコノミクス:安定したインフレ率

Aptos ネイティブ トークン $APT に関する統計情報は次の通りです。

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