【AO ArtBalls】全豪オープンのNFT。NFTとリアルとメタバースを絡め、新たなスポーツイベントを生み出す
「AO ArtBalls」は全豪オープン(Australian Open)がリリースしたNFTです。テニスボールをモチーフにデザインされ、6,776個が販売されました。
おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
今日は「AO ArtBalls」についてリサーチしました。
«目次»
1、AO ArtBalls とは?
- mint情報
- ユーティリティ
- AO 2023 もNFTを絡めた取り組みを発表!
2、挑戦的な取り組みは挑戦的な企業文化からしか生まれない
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AO ArtBalls とは?
「AO ArtBalls」は全豪オープン(Australian Open)がリリースしたNFTです。テニスボールをモチーフにデザインされ、6,776個が販売されました。
https://opensea.io/collection/ao-art-ball
■mint情報
個数:6,776個
価格:0.067ETH
日程:2022年1月13日
■ユーティリティ
「本大会と連動し、保有NFTによってランダムで報酬が得られる」
メタバースプロジェクトの「ディセントラランド」に会場の「メルボルン・パーク」が再現され、バーチャルイベントが開催された。
6,776個のNFTは、6,776区画に分割されたバーチャルテニスコートの1区画とランダムに紐付けられ、大会で行われる約400試合のウイニングショットの位置を6,776区画のうちの1つに当てはめる。
ウイニングショットに該当したNFTの保有者には、ウイニングショットの映像、バーチャルウエアラブル、全豪オープンのグッズが贈られる。
■AO 2023 もNFTを絡めた取り組みを発表!
今年1月に販売され、AO 2022と絡めたNFT「AO ArtBalls」でしたが、AO 2023とも絡めることが発表されました。「AO ArtBalls」のホルダーに対して非常に多くの特典を発表しました。

AO23の本戦決勝週のチケットを「AO ArtBalls」一つにつき1組分プレゼント。
男女混合の挑戦的な大会”ユナイテッドカップ”(12 月29日から1月8日開催)への招待。
ArtBall Supersight:プレイヤーカメラ、専用ハイライトなど、ファンの人が特別な体験ができる専用サイト。
ウイニングショットのリワード:AO2022と同様に試合と連動した報酬プログラムを実施。自身のNFTと連動する位置も抽選し直すことができる。
AOアカデミー:限定ミートアップ、勉強会など、ファンコミュニティーへの参加と、よりweb3の体験をできるようなコンテンツを用意。
より詳しくはこちら。
以上が概要となります。プロジェクトのアナウンスでも「これほどのユーティリティがあるNFTは他にない」と発信していますが、その通りだなと感じました。
参加チケットも抽選ではなく、NFTホルダー全員に配布していおり、NFTを活用したコミュニティー構築への本気度を感じました。
挑戦的な取り組みは挑戦的な企業文化からしか生まれない
単発のNFT販売やイベントだけじゃなく、毎年開催される大会に合わせたユーティリティを作り、NFTの価値を担保すること、メタバースと絡めていること、どれも面白い取り組みだなと感じました。
そして、ここまで大規模で世界的な大会で、こんなに本気でNFTやメタバースに取り組んでいる団体はまだあまりありません。全豪オープンは今からの参入を発表したのではなく、2022年1月には一度販売し、2023年には二巡目に突入してます。
“なぜここまで早いスピード感なのか”気になって調べてみましたが、全豪オープンは以前から挑戦的な取り組みを次々と実施しているようでした。SDGsに関する取り組みをするのも早かったし、伝統的な大会は残しつつ、男女混合大会など新しい大会も常に模索しています。
その歴史を調べると、今回の挑戦の背景が納得しました。
NIKE然り、全豪オープン然り、やはり挑戦的な取り組みは挑戦的な企業文化からしか生まれません。
挑戦的な企業文化がある会社からすれば、web3がブームだから参入しようとしてるわけではなく、新しいテクノロジーがやってきて、なんか面白そうで、ユーザーにとってもプラスになりそうだから、とりあえずやってみるかで参入します。例えその挑戦が失敗したとしても、その失敗の学びが社内に蓄積され、次の挑戦に生かされていくはずです。
そう考えると、「日本の次の産業はweb3だ!という目標」や「大企業が続々とweb3への参入を発表している状況」は間違ってはないと思いますが、もっと根本的な企業文化を変えないと、web3での成功は望めないと感じます。
NFTの世界で”日本文化”はかなり人気です。アニメや漫画がグローバルなことは間違いないです。Azukiも日本アニメに影響受けたイラストです。ただ、どのプロジェクトも日本人がファウンダーではなく、海外の人がファウンダーで日本文化に影響を受けて作ってます。
ここに日本の根深い問題があると感じてます。
真の意味で日本がweb3市場で世界をリードする存在になるには、web3への挑戦を題材にした”日本人の挑戦への価値観を変革する戦い”が本質な気がします。
NFTはリリースした後の軌道修正がやや難しいし、技術的な理解や世界トレンドのリサーチもあり大変ですけど、やらないと知見も貯まらないし、成功もありません。
自分自身も刺激になりました。挑戦的な企業文化を築きます。
AO ArtBalls
・HP:https://ao-2023.artball.io/join-us
・OpenSea:https://opensea.io/collection/ao-art-ball
・Twitter:https://twitter.com/AOmetaverse
※リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。)
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ご覧いただきありがとうございました!
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mitsui @web3リサーチャー
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