【ALTS by adidas】あなたの選択でレアリティが変化する!?ダイナミックNFT×PFPプロジェクト
「ALTS by adidas」は、adidasが運営する第三章を経て完成するPFPのダイナミックNFTプロジェクトです。
おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
今日は「ALTS by adidas」についてリサーチしました。
«目次»
1、ALTS by adidas とは?
- 8つのレアリティ
- 関連NFT
2、adidasが本格的にNFT参入してきた
ALTS by adidas とは?
「ALTS by adidas」は、adidasが運営する第三章を経て完成するPFPのダイナミックNFTプロジェクトです。

少しわかりづらいと思うので、箇条書きで簡単に説明します。
○Into The Metaverse
adidasは2021年より「Into The Metaverse」というプロジェクトをBAYCなど有名NFTプロジェクトと共にスタートさせていた。
フィジカルアイテムの販売とNFTでのデジタルアイテムの販売を行っていた。
○バーンで獲得
2023年4月新プロジェクト「ALTS by adidas」をスタート
Into The Metaverseで販売した2種類のNFTをバーンさせることで「ALTS by adidas」のNFTを獲得できる
今後、Into The MetaverseのNFTのユーティリティは存在しない
○ダイナミックNFT
ALTS by adidasは3章を経て完成するPFPのNFTプロジェクト
それぞれのNFTは8種類の特徴を持つが、今後の章が進むにつれて無数の特徴を持つ
最終的に第3章が終了した時点で特徴が固定される
執筆時(2023年5月19日)は、まだ第1章が終わった段階
■8つのレアリティ
ALTS by adidasには8つのレアリティがあります。
レア度は異なり、ホルダー全員が共通で受けられるユーティリティとは別で選択されたレアリティによって異なるユーティリティも存在します。また、レアリティの特徴のことを「ALT[ER] EGO」と呼びます。
ユーティリティは非常に豪華で、PFP利用はもちろんのこと、3Dファイルの付与や商業利用権の付与も含まれています。また、限定イベントや限定グッズへのアクセスもあります。
これらのレアリティは2023年5月1日にランダムで割り振られました。ただし、ユニバーサルキーやGMキーと呼ばれるNFTが存在し、それを事前に購入したホルダーは自身が選択するレアリティの設定が可能となりました。
■関連NFT
プロジェクトの中で幾つかの関連NFTもリリースしています。
○GOLDEN TICKET
adidasの公式アプリ「CONFIRMED」で抽選が行われました。これを保有していることで1年間抽選販売される全ての限定商品の購入が保証されます。
○Rift Valley Motel Coin
5月17日に突然ALTSホルダーにエアドロップされたコイン型のNFTです。1ALTS当たり3つのNFTがドロップされました。
第2章ではALTS+Rift Valley Motel Coinが1つ以上必要となることが明かされています。二次流通市場での取引も可能で、最大で10個の利用が可能とのことです。また、第2章以降でのユーティリティは存在しません。
adidasが本格的にNFT参入してきた
ここからはリサーチした感想を書きます。
以前からBAYCなどの有名NFTプロジェクトとコラボアイテムやNFTの発表など、単発でのNFTは販売していましたが、いよいよ連続したコレクションの運営をスタートしました。
NFT業界のスポーツブランドと言えば、すでにNikeが数多くの施策を行っています。RTFKTの買収から始まり、CLONE Xとの限定スニーカーの販売やNike独自のweb3コミュニティ「.SWOOSH」のリリースなど、その活動は多岐に渡ります。
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そして、ここに来てadidasが本格参入してきました。単純に連続したNFTプロジェクトを運営するだけでなく、公式アプリや公式ショップサイトでNFTの抽選を行うなど、既存顧客へのリーチにも注力しています。
また、ダイナミックNFTを活用した新しいPFPプロジェクトという意味でも、NFTプロジェクトの中でも最先端な取り組みを活用しながら、コミュニティ構築をしています。
ダイナミックNFTはNFTの画像データを運営側で勝手に変更できてしまうので、ゲームとしては楽しいけど、それはそれでどうなんだろうかとも思っていました。ただ、おそらくこのadidasのプロジェクトはレアリティが確定するまではダイナミックNFTで、確定後はそのデータはチェーンに刻まれる形になるのではないかと予想されます。
この進め方は非常に面白いなと感じます。
というのも、やっぱりダイナミックNFTはユーザーからすれば楽しいので、コミュニティの熱狂を生みやすいですし、参加型でインタラクティブにコミュニケーションを取れます。ただ、いつまでも運営側が画像データを握っている状態はNFTという観点から見ればちょっとしっくりこない気もします。
そこで、最初の1年ほどのクリエイティブが完成するまでの過程をダイナミックNFTにしてコミュニティを作り、完成したらNFTとしてチェーンに刻む。その後は出来上がったコミュニティと共に出来上がったNFTを活用した活動をしていきます。
とても理にかなってますし、コミュニティ構築もしやすいです。このダイナミックNFTの使い方はこの先のNFTプロジェクトの1つのモデルケースになるかもしれません。
今後も注目して見ていきます!
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