【Aki Network】web3領域のインフルエンサーマッチングプラットフォーム / MZ Web3 Fund、Emoote等から資金調達を完了!
「Aki Network」はweb3領域のデータドリブンインフルエンサーネットワークです。

おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「Aki Network」についてリサーチしました。
«目次»
1、Aki Network とは?
- 設立背景
- 機能
- 補足情報
2、考察①:MZ Web3 Fund、Emoote等からシード資金調達完了!Aki Networkの展望は?
3、考察②:Web2サービスのweb3版には注意が必要
Aki Network とは?
「Aki Network」はweb3領域のデータドリブンインフルエンサーネットワークです。
簡単にいえば、web3のPRやマーケティングの依頼に最適なweb3領域のインフルエンサーとマッチングできるプラットフォームです。Web2領域でもインフルエンサーとのマッチングサービスは存在しますが、それのweb3版です。
■設立背景
では、まずはその設立背景から見ていきます。
Aki Networkの需要(解決している課題)を理解するには大きく2つの軸が存在します。
インフルエンサーマーケティングが伸びていること
web3領域固有のマーケティング課題があること
前者はわかりやすく、体感としても理解しやすいと思いますが、YouTuberやTikTokerのようなインフルエンサーを活用したマーケティングの市場は非常に伸びています。
そして、大切なのは後者です。
web3領域のマーケティングには大きな課題があります。
それがGoogleやMetaのSNS等ではweb3系の広告が規制されていること、web3インフルエンサーに頼もうにも匿名文化で誰が最適かわからないこと、です。
つまり、広告出稿先もなく、インフルエンサーの信頼判断も難しいので、大規模なマーケティングを行うことが非常に困難な状況にあります。かといって、裏でインフルエンサーに正確な身分を求めることはweb3のカルチャーに反しますし、気になるインフルエンサー全員とそのやり取りをすることは現実的ではありません。
そこで、Aki Networkが生まれました。
■機能
Aki Networkはインフルエンサーの影響力をオンチェーンとオフチェーンの情報をもとに可視化すると共に、仕事の依頼や報酬のやり取りも一気通貫して行うことができます。
その機能は以下の4つ存在します。
①キャンペーンエンジン
プロジェクトや個人がキャンペーンを実行できます。タスクを設定し、自動でトークン (FT/NFT) 配布を実現します。
②スターマップ
インフルエンサーとのマッチング機能です。検索やリーダーボードで自社マーケティングに最適なインフルエンサーを探すことができます。
③Aki プロフィール & Aki InScore
オンチェーンとオフチェーン情報を収集しその人のweb3上でのスコアを可視化します。個人(インフルエンサー)にとっては自分を紹介するページとなり、プロジェクトにとっては依頼するインフルエンサーを探すことができます。
過去のAki Network上のキャンペーンの達成状況に加えて、Tagsと呼ばれる独自の仕組みで、何系の活動を行なっている人なのかを一目で把握することができます。
④Aki バッジ & Aki リワード
Aki バッジはSBTで、キャンペーンに参加したインフルエンサーに配布されます。そのバッジの保有に応じて、四半期の終わりにトークンの配布が実行されます。
また、独自トークン$AKIのエアドロップも定期的にされているため、インフルエンサーや、キャンペーン参加時のリワード(プロジェクト側からもらう)、Aki バッジによるリワード、$AKIのエアドロップによるリワードの3種類を獲得することができます。

以上、4つの機能によって、インフルエンサーの参加を促進し、集まったインフルエンサーに依頼したいプロジェクトの参加も促進します。
実際に、Akiは2022年7月のローンチから大きく成長しており、2,300人以上のインフルエンサーが参加し、トータルユニークアドレスが22万を超えています。
■補足情報
メインの機能説明は終わりましたが、幾つか補足情報として解説します。
①Aki Protocol
実は「Aki Network」とは別に「Aki Protocol」というものも存在しています。
「Aki Protocol」はweb3のデータレイヤーであり、貢献者に報酬を与えるオープンインフラストラクチャです。この「Aki Protocol」上に構築されたインフルエンサーとのマッチングを果たすアプリケーションが「Aki Network」です。
開発会社は同じですので一緒に語られることもありますが、厳密に言えば少し異なります。
②独自トークン$AKI
独自トークン$AKIを発行しています。これはリワードに利用されたり、各種サービスの支払いへの利用もできたり、ガバナンスにも利用できるトークンです。
20億が最大供給量であり、下記の配分とスケジュールで配布されていきます。
考察①:MZ Web3 Fund、Emoote等からシード資金調達完了!Aki Networkの展望は?
2023年5月、Aki Networkはシードラウンドの資金調達を発表しました。Emoote および Mask Network が主導し、その他の有名ファンドも名前を連ねました。
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