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【クリプトが主流になった年】a16zの「State of Crypto 2025」レポートを解説

主要なトピックを紹介します

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mitsui
Oct 23, 2025
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おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。

今日は先日a16zから公開された「State of Crypto 2025」レポートについてリサーチしました。


クリプトが主流になった年

サブタイトルは「The year crypto went mainstream」であり、2025年はクリプトが主流になった年として定義されています。その中で幾つかのトピックに分けて紹介されているので、この記事でも紹介していきます。

◼️市場は巨大で世界的に成長

  • 2025年の暗号資産市場全体の時価総額は初めて4兆ドルを突破

  • 暗号資産のモバイルウォレット利用者数も過去最高を記録し前年比20%増加

  • 暗号資産市場は価格、開発者、ユーザ数が相互に影響しあうサイクルで発展(価格上昇期には開発者とユーザも増加)。ICOブーム、DeFiサマー、NFT熱など過去のサイクルを経て、市場は成長と調整を繰り返す

  • 現在、活発な暗号資産ユーザは約4,000万〜7,000万人と推計され、昨年から約1,000万人増加

  • 一度でも暗号資産を保有したことのある人は推定7億1,600万人(昨年比16%増)

  • ブロックチェーン上の月間アクティブアドレスは約1億8,100万(昨年比18%減)

保有者のごく一部しか日常的にオンチェーンで取引していないことを意味し、潜在ユーザである暗号資産保有者層にアプローチする余地が大きいと示唆される

  • オンチェーン活動の指標となるモバイルウォレット利用は、新興市場で特に伸びており、アルゼンチン、コロンビア、インド、ナイジェリアといった国々で急増(例えばアルゼンチンでは自国通貨危機の中、この3年でウォレット利用が16倍に拡大)

  • トークンへの関心を示すウェブトラフィックは先進国で高く、特にオーストラリアや韓国では暗号資産の投機・取引目的の活動が多い傾向にある

新興国のユーザ行動が実需中心であるのに対し、先進国では取引中心であることを示唆

◼️金融機関による採用の年

  • 前年のレポートで「ステーブルコインがプロダクトマーケットフィットを得た」と言及してからわずか5日後に、決済大手Stripeがステーブルコイン基盤の企業Bridgeの買収意向を発表

  • さらに数ヶ月後、主要ステーブルコイン発行体であるCircleが10億ドル規模のIPOを表明し、ステーブルコイン企業が金融の主流に加わった

  • 7月にはGENIUS法が成立し、業界に必要な法的明確さがもたらされた

  • その後もSEC提出書類中のステーブルコイン言及件数が64%増加するなど、主要金融機関から暗号資産に関する発表が相次いでいる

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